2022-02-11 23:52 [Fri]
冬の寒さ、飲まず食わずで耐えられるか
» 日記
何かの番組で見た事があるようなヤツー!ちょっと前にあった本当の話。
感染者数の更新や、オリンピック関連で書くタイミングを失っていた。
1週間ぐらい前の夕方15時~16時頃の出来事だ。
突然、家に中学生が訪ねてきた。
「すみません、何かお隣さんを呼んできてくれって言われたんですけど……」
まぁ、良く分からないよね。何だろうと思いつつ、母は隣の家に向かった。
ピンポンを押すも、誰も出ない。
すると何処からか声が聞こえてきた。
「ああ!来てくれたのね!!助けて、トイレに閉じ込められているの」
はい、ミステリーな香りがしてきたね。
当然、玄関のドアには鍵がかかっている。密室だ。入れない。
そこに父が登場。ハシゴを使って、2階のベランダから入る作戦を立てた。
2階の窓を割って侵入するつもりだったが、幸いにも窓のロックが外れていた。
不用心じゃね?人や車が多い通りに面しているし、大丈夫なようにも思える。
実際タイミングが良い事に、父がハシゴに登って、2階のベランダに行く途中を、
パトロール中のパトカーに発見されている。
しかし何故か警察官に呼び止められる事は無かった。やっぱり不用心じゃね?
「何やっているんですか」
と声ぐらいかけても良いのに。近所の警察官こえーわ。
何かあったら、パトカーの目の前で泥棒に殺されそうだ。
ハシゴに登っている父の様子を、下から母が見ていたから大丈夫だったのだろう。
そう思うしかない。警察官が見て見ぬフリをしていたらヤベーわ。
話を戻そう。
父は無事に2階のベランダの窓から侵入。
お隣さんが閉じ込められているトイレの前まで行く事が出来た。
トイレのドアが壊れて閉じ込められていたらしい。
しかも簡単な壊れ方ではない。トイレのドアの鍵なんて簡単なイメージだが、
どうにもならなくて、ドアを取り外すしか無かった。
後日、業者を呼んで何とかしなくてはいけないレベルで、本格的に壊れていた。
お隣さんはトイレにスマホを持っていくタイプじゃなかった。
もしも近くを通りかかった中学生が、お隣さんの声に気が付かなかったら、
お隣さんは一日中、トイレの中に閉じ込められていただろう。
時計が無い場合、どのタイミングで大声を出せば良いかも分からない。
結構、絶望的な状況だったと思う。
お隣の奥様は一人暮らし。夫は単身赴任中。母はたまに会話する程度。
お隣さんは出歩く事が少なくて、近所付き合いがあまり無い。
燃料代が高騰している影響で、お隣さんの家ではストーブを使っていない。
家の中でもスキーウェアを着込んで、厚着で凌いでいる。
父が言うには、家の中なのに外と同じレベルの寒さだったらしい
(冬の札幌は2度~マイナス10度近くまで行くぞ)。
わりとすぐ助ける事が出来たのは奇跡的だし、ラッキーだった。
一日は耐えられるかもしれないが、それ以上はどうなっていたか分からない。
事件後、お隣さんはドアを閉めるのが怖くなり、ドア全開生活を送っている。
エッチだね。……エッチかな?
私はどうしていたのかと言うと、
「何やら階下が騒がしいな」と様子を少しだけ伺った後、作業に戻っていた。
まさかこんな事になっているなんて、驚きだった。
野次馬精神で、私も事件に参加したかった。事件の当事者の一人になりたかった。
反面、私が行ったところで、出来る事は何も無かっただろうとも思う。
珍しいような珍しくないような。どっかで起きていそうな事件だ
- 関連記事