2018-02-10 20:02 [Sat]

無料配布について、思った事をガッと

    » ゲーム
    短い期間に2本も、Steamで無料配布された。
    2月3日に配布された Cortex Command。
    2月8日に配布された The Red Solstice。

    Steam で期間限定の無料配布6
    http://dqx11.blog81.fc2.com/blog-entry-1098.html

    Steam で期間限定の無料配布7
    http://dqx11.blog81.fc2.com/blog-entry-1104.html

    2018年が始まって、まだ1ヶ月。こんなペースで大丈夫か。
    「ゲームを無料で配布する」と言う事は、お金を投げ捨てるようなもの。
    商品をばら撒いて、開発者が無傷なはずがない。
    どうやら2本とも新作の宣伝のためのようだ。つまり宣伝費になるのか。

    そう、宣伝。2017年だけで、Steamでは7640本もの新作ゲームが登場した。
    2018年、今年も現時点だけで、既に815本も新作ゲームが登場しているらしい。

    2017年にSteamで発売されたゲーム本数が6000本を突破、昨年から大幅増加
    https://www.gamespark.jp/article/2017/11/13/76801.html


    スパ君の記事から、更にツイートだけ引っこ抜いた。
    Steamで販売されているゲーム本数の増加ぶりが異常。
    2018年2月の時点で815本と言う事は、2017年の増加本数を超える可能性もある。

    普通に販売しただけでは売れない。
    身銭を切る、ゲームの無料配布で注目を集めて宣伝する。
    こういった手法を取らざるを得ない状況に、追い詰められているのだろう。


    【Steamのオススメ機能が上手く働いているのか疑問】
    Steamのオススメ機能は、徐々に改善されていっている。

    STEAM キュレーター 信頼できるアドバイスで効率の良いショッピングを
    http://store.steampowered.com/about/curators/

    キュレーターの他にも、イベント時に毎度回しているディスカバリーキューもある。
    ディスカバリーキューについては、面倒だからスキップしている人も多いようだ。
    問題は日本に限らず、ミーハーな人々であろうか。

    「GTA5はマジで神ゲーだからオススメ」
    「Witcher 3 の自由度ヤバ過ぎ、オススメ」
    「ニーアオートマタ傑作、オススメ」

    ……など、「そのゲーム知ってるよ」と言う事態。
    有名なゲームばかりが取り上げられる傾向だ。
    元々、知名度が高いゲームしか情報が出回らないのでは意味が無い。
    新規の開発者、認知度の低いゲームが、
    有名ゲームに対して下剋上をする展開は望めない。

    キュレーターでオススメされるゲームが有名ゲームばかり、
    ディスカバリーキューはスキップされる、では打つ手が無い。
    ゲームを無料配布して宣伝する手法を、出さざるを得なくなるだろう。

    (もちろん、マイナーゲームを紹介するキュレーターや、
    ディスカバリーキューをマメにチェックする人もいる。
    問題は、どれだけの無名ゲームが拾われているのかだ)


    【Amazonと比較すると、Steamに依存している人が多い印象】
    ゲームのダウンロード販売と言えば、Steam。
    ネット販売サイトの巨人は、Amazon。

    Steamで「ゲームが売れない」という話は聞くが、
    Amazonで「商品が売れない」という話は聞かない。
    聞こえるのは小売店の悲鳴だ。

    悲鳴にかき消されて、「売れない」の声が聞こえないだけかも?
    いや、私は恐らく販路の問題だと推測する。
    Amazonで売っている多くの商品は、実店舗がメインの販路だ。
    お店で売れれば、Amazonで多少売れなくても問題ない。死活問題にならない。
    一方でSteamの場合は、Steamオンリー販売も多いだろう。
    他のダウンロード販売サイトは、Steam以下の利用者だ。
    とにかくSteamで頑張って売らなければ、稼げず、ジリ貧、スタジオ解散となる。
    Amazonよりも、Steamの方が実店舗販売が無い分、依存度が高い。


    【Amazonの商品オススメ機能はバッチリ働いている。
    一方でSteam(ゲーム)のオススメ機能は難しい】

    Amazon レコメンド。
    ユーザーに対して、「こんな物もありますよ!」とオススメする機能。

    レコメンドエンジンの仕組みとビジネスへの活用方法
    http://www.silveregg.co.jp/archives/blog/49

    AmazonにはSteam以上の商品がある。
    そして商品の内容も幅広い。本、医薬品、家電、食品……。
    Steamは、ゲーム専門店(動画も少しある)。
    専門店だけに、Amazonよりも商品をオススメしやすいようにも思える。
    しかし、実際は上手くいっていない。

    Amazonの場合。
    炊飯器を探している人に対して、
    デザインに優れた炊飯器、安い炊飯器、ブランド物のしっかりとした炊飯器など、
    色々な炊飯器をオススメされる。
    更には、「他にも掃除機やオーブンはいかがですか」とオススメが表示される。
    4月からの新生活に備えて、家電を揃えたい人に刺さる。
    炊飯器という基本的な機能に、デザイン、安さ、利便性など付加価値が付く。
    炊飯器は炊飯器、最低条件として米を炊く機能があれば良い。

    一方でSteamの場合。
    FPSゲームを探している人に対して、どうアプローチすれば良いのだろうか。
    一言でFPSと言っても、種類は膨大だ。
    戦争もの、SF、萌えゲー、ヘンテコ馬鹿ゲー、ホラー。。。
    ストアページにあるタグの数が、ゲームの複雑さを表している。

    仮に全てのタグが一致したゲームがあるとしよう。
    そのゲームが必ず好みに合うとは限らない。
    良BGMは人による。
    ズンズン五月蠅い音楽よりも、ピコピコ音楽が好きな人だっているだろう。
    よく話題になるハクスラの定義。
    「ハクスラだと思ったら、自分の思っていたハクスラと違う」は有り得る。
    マルチプレイ対応ゲームだって、過疎だった場合は楽しめない。

    上のAmazonの話とリンクさせる。
    ゲームの基本は、ボタンを押すと何らかの反応を返す事だ。
    そこに世界観、グラフィック、音楽などの付加価値が付く。
    もう膨大過ぎである。
    ジャンルをファンタジーRPGに絞ってみても、やはり膨大。
    ファンタジーRPGの最低条件とはいったい?どんなゲームなら満足する?

    Steamでゲームを探す人に対して、オススメを出すのは並大抵の事じゃない。
    ゲームの好みは千差万別。たとえ万人にオススメ出来るゲームであろうとも、
    全員が満足するゲームでは絶対にない。

    「GTAシリーズはもう飽きた、GTA5はいらない」
    「Witcher 3 はシリーズ物なのでいらない」
    「ニーアオートマタ は女主人公が気に食わない、いらない」

    もう、なんとでも言える。否定する意見なんて、どんどん出てくる。
    いくら神ゲーであろうとも、万人にオススメ出来るゲームであろうとも、
    刺さらない人には、徹底的に刺さらない。
    逆に、ほとんどの人が知らないマイナーゲームが好きな人だっている。

    人の好みを熟知するのは相当な事だ。
    彼氏彼女のカップル関係でも、プレゼント失敗例がある。
    ゲームのジャンル分け、タグによる属性付与だけでは駄目なのだ。
    結局、その人がプレイしてみて、「合うか、合わないか」になる。
    またはプレイ動画や、レビューを読むか(完全把握は難しいだろうけど)。

    Amazon レコメンドは良く出来た機能だと思う。
    Steamでは、その良く出来たAmazon レコメンドを超える機能が要求される。
    ゲームの趣味嗜好を読み解く能力は、さすがのAmazonにも無いと思う。
    ゲーム販売本数が急激に増加している今、急務の機能だ。
    優良なゲーム開発者たちが業界を去ってしまう。
    ゲームの無料配布や、「売れない」という声は、現在のキュレーターや、
    ディスカバリーキューが、あまり機能していない事に他ならない。


    【Steamはノーダメージに近い】
    Steamとしては、売上が出れば良い。
    有名無名問わず、ゲームが売れれば利益が出る。
    たとえ無名の優良ゲーム開発者が去っても、
    有名な大手ゲーム会社さえ残れば、Steamは存続するだろう。
    大手ゲーム会社は大抵、万人に受けるゲームを販売する。

    問題は認知度の低い無名のゲームたち。
    クソゲーも、凡ゲーも、良ゲーも、神ゲーも、バンバン埋もれていくだろう。
    Steamではあまり売れなかったゲームが、
    XboxやSwitchのオンライン販売で売れたという話もある。
    Steamに頼って埋もれるよりも、他の販路を検討する時代になるかもしれない。

    ゲームを売るのは、簡単なようでいて難しい。
    個人の好みに大きく左右される「ゲーム」という商品を売るには、
    Amazonを超えるオススメ機能を、Steamに実装するしかない。
    実装を期待してSteamに頼るか、新たな方策を打ち出すか、
    無名な開発者たちに選択が迫られる。
    黙っていると、そのまま死にかねない。
    ゲームの無料配布という方策で何処まで戦えるのか。

    ゲームの増加本数が多かれ、少なかれ、とにかく徐々に埋もれる。
    Steamという狭いフィールドの弱肉強食には、過去の名作だってある。
    このままでは、戦いが激化する未来しかない。
    ますます無名なゲームの立場が無くなる。

    ゲイブゥ!早く何とかしてくれえ!!満足できるゲームをプレイしたいぞ
     

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